本日、予定通りO様にお引渡しができました。
O様はもとより、近隣の方々から感動の声を様々な所で頂いており、心の中で静かに嬉しく思っております。
O様邸のお向かいには、道路を挟んでO様の本家があります。
そこのご家族がずっとこの工事を見守られて来ましたが、最後に、その本家のご主人が近づいて来られて、こうお話しされました。
「完成してからね、毎朝ね、うちの女房も私も、家に出てこの建築と庭を見るのが楽しみなんですよ。
バーベキューをうちはよくやるんだけど、これからはこの風景がご馳走になるよ。
自分の家じゃないけどね(笑)
これからの季節の移り変わりが楽しみになりましたよ。
春も秋もこれから色々楽しませてもらいますね。」
「ここはちょっと田舎だから散歩していても庭は多いんだけど、
でもここだけだからね、見ていて楽しめる所は。
これからは近隣の人達の楽しみにもなりますよ。」
そして最後に…。
「これはどうやって完成させるのだろうかと思っていました。さすがですね、お見事でした。
私の家じゃないけど、作ってくれてありがとうね。」
と。
20分程熱く語って、去って行かれました。
「ありがとうございます。」としか返せれなかったけれど、
さすがに涙が出そうになりましたね。
工事期間中は、近隣の方々も私に近づきがたいようで、いつも最後に近隣からの感想を耳にします。
と言うのも、どうしても工事期間中の工務店に対する近隣の目というのは「冷ややか」で、
「もうそれならば」と、周りの毀誉褒貶は一切気にせず、
施主様のために物造りに集中するようにしています。
その集中力がゴミ一つ近隣に出さないプロとしての厳しさに直結するし、
その姿勢は、必ず近隣に届くと信じています。
人は、口には出さないけれど、ハッタリか本物かをよく見ている。
「好きな建て主に信頼され、建築を造らさせていただくこと自体が私の報酬」。
写真はまた後日アップしますね。
楽しみにお待ち下さい。
by 安藤洋介